摂食障害になった話(中学生の頃)

小学6年生のころ同級生の男の子から

「けだまちゃんって太いってゆうよりぽっちゃりってかんじだよね」

中学2年生の時一緒に塾に通ってた女の子から

「45kg以上ある子はデブ」

 

体型のことなんか気にしたこともなかった

お母さんに「いっぱい食べて可愛いね」って言われることが嬉しかった

 

中学1年生の身体測定も終わった5月ごろ

テレビ番組でやっていたダイエット特集をみていた

そこで見つけた''キャベツダイエット''

夕ご飯をキャベツに置き換える?だったかな

それか食前にキャベツを食べて満腹中枢を刺激してどうたらこうたらだったけな

あんまり詳しく覚えていない

 

次の日からダイエットを始めた

とはいっても朝はいつもどおり、お昼は給食、夕ご飯はキャベツ半分をノンオイルのドレッシングで食べた

家族は特に何も言わずキャベツだけ食べるわたしをみても「ごはんもあるよ~」なんていいながら一緒にご飯を食べていた

 

1週間がたった

体重を測ってみる

スタートは152cmで48kg

1kg減っていたうれしかった

それからもキャベツダイエットを続けていった

毎日カレンダーに体重も書いていった

夏が近くなるくらいに40kgをきった

そこからは書かなくなっていった

そのころから朝ごはんの食パンでさえ6枚切りの1枚でも食べることがこわくなり

大好きなコーヒーもカロリーハーフの20kcalを1杯 これで150kcalの2分の1の75kcal+20kcalで95kcal

 

給食では毎日メニューをチェックして高カロリーな揚げ物とか牛乳は班のよく食べる子にあげたり持参した袋に入れて持って帰って捨てたりご飯はできる限り減らしたりしてとにかく食べたくなかった

そしてなにより人よりいっぱい食べたくなかった人が残したり食べないことにいら立ったりもした

 

部活では楽譜を見ながらその後ろでずっと今日食べたカロリー計算

計算であふれかえっていた

 

こわいのが夕ご飯だ

どうやって食べることを逃れるか?そのことだけを考えていた

みんなに料理を作ってあげたりしても自分は食べなかったり

家族が出て行ったと当時に自分のご飯だけ捨てて食べたふりしたり

食べかけたふりして半分捨てたりして

悪いことばっかりしていた

 

それと同時におかあさんがつかっていた下剤にも頼ってしまうようになった

体の中に食べ物があることが気持ち悪くて仕方なかった

 

なにもかも軽量計ではかって食べてカロリー計算して毎日毎日計算だらけ

頭の中は食べ物でいっぱい

同じ食品でも1,2kcalの違いでもこわくて低いものばっかり選んで

決まった時間に食べたり決まったお皿で食べたり

こだわりがとてつもなくすごかった

 

生理はとまり髪の毛は薄くなり歩くこともしんどい

体育の授業はドクターストップ

でも勉強だけはできたなぜか

150人中10番以内に入ってたその時は賢かったふぇえ

 

近所の小児科に連れていかれたわたし

市内の県病にいってくださいといわれた

神経性無食欲症と診断された

大学病院に招待状がかかれ結局大学2年生まで通うことになった

血液の数値はむちゃくちゃ

脳は栄養失調で委縮し老人と一緒くらい

 

異常だとわからなかった

身体が軽くてうれしかったたのしかった

すきな洋服が全部きれる

やせているだけでみんなに勝っている気分

 

いつのまにか30kgをきっていた

さすがにわたしもやばいとおもった

でも太りたくない食べたくない

 

久しぶりにプリンを食べたというか食べさせられた

口の中にとても甘いのが広がってのみこみたくなかった

せかされながらもゆっくりゆっくり食べたくないなって思いながら全部食べた

200kcalも死にたかった

お菓子なんて食べれない石鹸みたいな消しゴムと同じ部類

受け付けなかった

 

そこから中学2年の夏が終わるくらいまで全然食べれなかった

カウンセリングも親の声も何も耳に入ってこない

みんななんでそんなに太らせようとするのか不思議だった

みんなが邪魔でしかなかった

 

ある日ここのランチしか食べれないお店に行った

ちょっとずつお皿に置かれてる上に雰囲気が好きなお店

いつもみたいに一番カロリーが低そうなメニューを選んで食べた

飾りにポテチがあった

お菓子なんていつぶりだろう

食べることを渋った

お母さんがじっとみてる食べろ食べろ食べろ残すなってみてるようだ

こわくて食べた

おいしかった

なにか吹っ切れた気がした

なんでこんなおいしいものを今まで我慢していたんだろうって思った

そこから寝る間も惜しんでひたすら食べた

あっというまに制服のスカートが入らなくなった

なんでこんなに食べてしまうんだろうってかなしくてずっと布団で泣いていたこともあった

なのに喜んでいる家族、先生

大嫌いになった

 

夏休み明けに学校一緒に行ってる友達に「ええ?!けだまちゃん??顔丸なっとる!!!あははははっはっ」なんていわれた

つらかった

 

そこからずっと食べ続けて30kgもなかったわたしは卒業までには53kgほどにまであっという間に増えた